熊野古道 松本峠道〜浜街道

熊野市

大泊町と木本町をつなぐこの峠には、大吹峠と並び、孟宗竹のある風情のある峠。

松本峠その峠の上には穏やかでやさしい顔をしたお地蔵さんが立っている。江戸時代のはじめのころ、鉄砲の名手が峠を越えて新鹿に行ったその帰り、行きにはなかった大きな地藏さんが立っていたため、鉄砲の名手は妖怪の仕業と思い鉄砲で撃ってしまった。しかし、その地藏さんは昼間に地元の住民が運んだものであった。その地藏さんの足元にはその時の鉄砲の跡が今でも残っている。

浜街道この峠の東屋から見る世界遺産である七里御浜は、伊勢路随一の絶景として見る者を感動させる。
七里御浜海岸は熊野市から紀宝町まで延々22Kmも続く日本一長い砂礫海岸で、「日本の自然百選」などにも選定され、アカウミガメの上陸地としても知られています。
七里御浜の松林の中には熊野古道の浜街道があり、熊野三山を目指す古道の一つとなっている。
また、街道沿いには巨岩を御神体とする花の窟神社があり、春と秋(2月2日、10月2日)には県の無形民俗文化財にも指定されている「お綱かけ神事」が行われます。

このお綱は、神様から幸を授かる綱とも言われ、その幸にあやかるため県内外から多くの参拝者が訪れます。

このページのトップへ