熊野古道 波田須〜大吹峠〜観音道

熊野市

波田須ここは、伊勢路の中では一番古い時代の石畳が残っており、鎌倉期の古道といわれている。

この時代の石畳は一つ一つが重厚で大きく、敷き方も豪快で江戸時代の石畳とははっきり区別ができる。 

波田須町から磯崎町に抜けるこの峠には孟宗竹の竹林があり、とても風情のある峠道です。

大吹峠昭和25年頃まで大吹茶屋があった。

波田須の道やこの大吹峠のある波田須町には、不老不死の仙薬を求めて中国からやってきたといわれる徐福や、弘法大師伝説などの言い伝えが多く残っており、歴史と自然の宝庫となっている。

大泊町の登口から頂上までの間に西国三十三ヶ所の石仏が並んでいて、寄進した観音講の名が記されている。

観音峠頂上には観音堂(泊観音)があり、江戸時代の石仏などがあり、この時代観音信仰が盛んであったことが伺われる。泊観音は比音山清水寺と呼ばれ、大同四年に坂上田村麻呂によって建立されたといわれている。

現在「大観猪垣道」が完成し、JR大泊駅を基点に周遊できるコースとして楽しめ、歩くコースには山の中を続く猪垣や、美しい熊野灘を見ることができる。

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