人と自然が織りなす日本の風景百選

紀南・丸山千枚田(熊野市)

熊野本宮大社と熊野古道(東紀州地域・大紀町)

選定趣旨(目的)・説明
人と自然が織りなす日本の風景百選は、「自然の叡智(えいち)」をテーマに開催された2005年日本国際博覧会(通称:愛知万博)の1事業として、名鉄グループ/「人と自然が織りなす日本の風景百選実行委員会」が主催し一般公募のもと選定された。

丸山千枚田『紀南・丸山千枚田』は、熊野市紀和町の丸山地区の山腹にあり、高低差がおよそ100m、かっては7ha余に2,200枚の田があったという。現在は1,300枚余りが 保存されており、日本最大規模の棚田といわれている。
「1枚足りないと思ったら、笠の下に隠れていた」というぐらい小さな田が幾重にも重なり合い、山間地において厳しい営農を余儀なくされた先人の労苦が偲ばれる。

『熊野本宮大社と熊野古道』『熊野本宮大社』は、熊野速玉大社、熊野那智大社とともに熊野三山の一つで、三山のうち本大社は首座であり全国3,000を数える熊野神社の総本山でもある。2004年(平成4年)に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産として登録されている。
社地は和歌山県田辺市本宮町。

『熊野古道』は、熊野三山へと通じる参詣道の総称で、主に小辺路・中辺路・大辺路・伊勢熊野路及び大峯奥駈道と、三重・奈良・和歌山の三県に広がる5つの道をいう。
これらの道は熊野本宮大社などと共に、2004年(平成4年)に「紀伊山地の霊場と参詣道」として、世界で2番目の道の世界遺産として登録された。
熊野古道「伊勢路」は、伊勢神宮から南三重の大紀町、紀北町、尾鷲市、熊野市、御浜町及び紀宝町を通り、熊野三山までの約160kmで、江戸時代以降伊勢参宮を終えた旅人や、西国三十三カ所めぐりの巡礼たちが辿(たど)った、いわば庶民の道である。

※「熊野古道」5つの道・・・熊野三山へ向かう参詣道である。小辺路は高野山から、中辺路は田辺から、大辺路は田辺から串本を経て、伊勢路は伊勢神宮から、そして大峯奥駈路は吉野から前鬼を経てそれぞれ熊野三山へ向かう。

・選定機関(者)
名鉄グループ/「人と自然が織りなす日本の風景百選実行委員会」

・選定年   

2005年(平成17年)

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