貴祢谷社から新宮へ遷御の時に、鵜殿諸手船が神船を先導した様子を再現したのが速玉大社御船祭といわれ、この地の古来から発達した水運力を今に伝える。この地方の捕鯨船の祖形になったと伝えられている諸手船の上で行なわれるのがハリハリ踊りで、「アタガイウチ」という赤衣を着けて女装をした一人の踊り手とその踊りを拍子づける漕ぎ手たちの音頭とで古式ゆかしく演出される。