日本の棚田百選

丸山千枚田

選定趣旨(目的)・説明
棚田は急峻な地形を巧みに利用し、国土や環境の保全、農山村の美しい風景の形成、伝統・文化の継承など多面的な機能を果たしている。
農林水産省では棚田のその機能の保全や、保全のための整備活動を推進し、農業や農山村に対する理解を深めるため、全国の優れた棚田100を選定した。

丸山千枚田『丸山千枚田』は、熊野市紀和町の丸山地区の山腹にあり、高低差がおよそ100mの中に1,300余枚の水田が並ぶ日本最大規模の棚田といわれている。400年程前(慶長6年)には7ha余に2,200枚もあったといわれており、笠の下に1枚の田が隠れていたという程の小さな田も。
山間地での厳しい営農を余儀なくされた先人の労苦が偲ばれる。その後、農業の衰退により550枚にまで減少。
地域上げての保存活動を始めると共に、当時の紀和町(現熊野市)では「千枚田条例」(平成6年施行)を制定。
現在の枚数まで復田をした。千枚田は、四季折々表情を変える。その情景は日本の原風景そのものである。

※「千枚田条例」・・・千枚田が美しく豊かな水田景観を形成し、貴重な稲作文化資産である。
この景観を保護し生産の場として有効に活用することを目的に「熊野市丸山千枚田条例」(平成17年11月1日施行、本条例の合併前施行は平成6年)を制定している。

・選定機関(者)
農林水産省

・選定年
1999年(平成11年)

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