歴史の道百選

熊野参詣道 伊勢路(馬越峠道・八鬼山道)

・選定趣旨(目的)・説明
歴史の道百選は、文化財への国民の関心と理解を深めるため、文化庁がこれまでの歴史の道の調査、整備、活用事業の実績と蓄積を踏まえ選定した。
世界遺産に登録されている『紀伊山地の霊場と参詣道』の熊野古道伊勢路のうち、『馬越(まごせ)峠道・八鬼山(やきやま)道』が選定されている。

馬越峠「馬越峠道」は、紀北町と尾鷲市の境をなす峠で、尾鷲桧の美林のなか、自然石が折り重なる様に敷き詰められた石畳道が続く。この峠道には夜泣き地蔵や馬越一里塚など史跡も多い。
また尾鷲市の「八鬼山道」は、巡礼者たちに西国一の難所といわれた八鬼山(標高627m)を越える道で、道の険しさと雨の多さに巡礼たちは苦しめられたという。
この峠で行き倒れた旅人も多く、古道の傍らには巡礼墓や町石をかねた地蔵が佇む。

・選定機関(者)
文化庁

・選定年
1996年(平成8年)

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