かおり風景百選

大台ヶ原のブナの原生林

選定趣旨(目的)・説明
豊かなかおりとその源となる自然や文化・生活を一体として将来に残し、伝えていくため花や樹木、潮風、温泉、果物などの自然の香りのほか、にかわ、墨、線香などの伝統工芸品など様々な分野から、かおり風景100を環境省が選定。

大台ケ原かおり風景の『大台ケ原のブナの原生林』は、多気郡大台町と奈良県吉野郡に跨る(またがる)大台ケ原に生育しているブナと、そして大杉谷の水の香りが相まって、大自然の景色を体全体で感じることができる。
香りの源は深い森と清流。季節は春から秋にかけてである。

※大台ケ原...大台ケ原は吉野熊野国立公園のなかにあり、標高1,694.9m(日出ケ岳)で、三重県の最高峰でもある。世界的に見ても多雨地帯として知られており、年間総雨量は4,000mm超える。
この大量の雨が動植物などの生育に大きな影響を与え、国立公園のなかでも規制の厳しい特別保護地区に指定されている。

※大杉谷...大杉谷は大台町の宮川の上流、大台ケ原山系の日出ケ岳の斜面に深く刻まれた渓谷である。原生林に覆われた断崖、豪快な滝と深い淵、激流などまさに秘境そのものである。大杉谷への入山には専門的登山技術、本格的な装備が必要である。

・選定機関(者)
環境省

・選定年
2001年(平成13年)

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