新日本旅行地百選

鬼が城

鬼ヶ城(熊野市)

瀞峡(熊野市)

大台ヶ原(大台町)

選定趣旨(目的)・説明
日本交通公社(現JTB)が発行する雑誌「旅」の創刊40周年記念として、日本の優れた観光旅行地100を選定。

熊野市の『鬼ケ城』は、熊野灘の荒波に削られた大小無数の海食洞が、地震による隆起によって階段状に並び、熊野灘に面しておよそ1km続いている。国の名勝天然記念物でもある。

瀞峡『瀞峡(どろきょう)』は熊野川の支流、北山川の熊野市紀和町と和歌山県新宮市熊野川町(新宮市の飛地)の境界の峡谷にある。両岸は20〜50の断崖で、川幅は100m前後、水深はおよそ20m、両岸には奇岩が多く深淵が続く。国の名勝天然記念物に指定されていて、吉野熊野国立公園の中でも特に美しいところである。
和歌山県新宮市熊野川町の志古(しこ)からウォータージェット船が運行されている。

『大台ケ原山』は、奈良県吉野郡と三重県多気郡大台町に跨る(またがる)山で、標高1,694.9m(日出ケ岳)。三重県の最高峰でもある。頂上付近は平坦な山がいくつか集中していて『大台ケ原』と呼ばれている。
世界的に見ても多雨地帯として知られており、年間総雨量は4,000mを超える。1日の降雨量が1,000mm近くになったこともある。

※熊野川...熊野川は、奈良県、和歌山県及び三重県を流れ和歌山県新宮市で熊野灘に注ぐ。延長183kmの一級河川。北山川は熊野川の支流である。熊野市紀和町の小舟地内から下流の南牟婁郡紀宝町の鮒田地内までの間は、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の川の参詣道として遺産登録されている。

大台ケ原※北山川...北山川は熊野川の支流で、流域は熊野市紀和町、和歌山県熊野川町(新宮市の飛地)、和歌山県東牟婁郡北山村(和歌山県の飛地)、奈良県吉野郡である。新宮市熊野川町で本流に合流、新宮市で熊野灘に注ぐ。
日本有数の多雨地域である大台山系を源流域としている。豪雨と急流により削られた渓谷が続き、澄んだ水が流れる。

・選定機関(者)
旅行雑誌「旅」(JTB発行)

・選定年
1966年(昭和41年)

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