「日本の白砂青松100選」

「七里御浜」(熊野市・御浜町・紀宝町)

選定趣旨(目的)・説明
白砂青松の松林の保全と回復を図り、21世紀へと引き継ぐため日本の松の緑を守る会が選定した。

「七里御浜」は熊野灘に面し、熊野市の鬼ヶ城から御浜町を経て、紀宝町の熊野川河川までのおよそ22kmの美しい砂浜(砂利石)の海岸で、吉野熊野国立公園の中にあるアオウミガメの産卵地としてもよく知られ紀宝町を中心に様々な保護活動が行われている。また、浜沿いの松林の中には和歌山県の新宮を目指した「浜街道」がある。七里御浜の松は江戸時代の初め新宮城主の水野重仲(1570〜1621)が当地に入国したとき、旧領である遠州浜松から移植したものといわれている。さらに七里御浜は三重・奈良・和歌山の三県に広がる「紀伊山地の霊場と参詣道」の中の世界遺産に登録されている他、「日本の自然百選」及び「日本の渚百選」にも選定されている。

選定期間(者)
・社団法人「日本の松の緑を守る会」

選定年
・1987年(昭和62年)