新・日本名木100選

阿田和の大クス

選定趣旨(目的)・説明
1990年(平成2年)大阪で開催された「国際花と緑の博覧会」(通称:花の万博)の協賛を兼ね、読売新聞社と国際花と緑の博覧会が全国から100の名木を選定。

南牟婁郡御浜町の『阿田和の大クス』『引作(ひきつくり)の大楠』とも呼ばれ、推定樹齢1500年余、幹周り15.7m、三重県最大の巨木である。
この楠木は明治政府の神社統一政策のため、明治44年にこの付近の樹木と共に切り倒される運命にあった。
これを知った和歌山県が生んだ世界的な博物学者で自然保護運動の先駆者といわれている南方熊楠(1867〜1941)が保護に立ち上がり、民俗学者の柳田国男(1875〜1962)の心をも動かすところとなり、伐採が阻止された。
この大楠を側で眺めると、大樹の大きなエネルギーを感じると共に南方熊楠の自然に対する熱い想いが伝わってくる。

・選定機関(者)
読売新聞社/(財)国際花と緑の博覧会協会

・選定年
1990年(平成2年)

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